ちっぽけな幸せを君に
 「かずきとの時間は神様からの贈り物……最高の贈り物――」


 違う!!


 これからなんだ――


 流歌はこれから幸せになるんだ!


 「だから……私は一人で大丈夫。かずきと過ごした時間があるから――それだけで私は生きていけるよ」


 流歌――


 やめてくれよ?


 俺が無理なんだ……


 流歌が必要なんだよ――


 「大好きだよ、かずき」


 言わないでくれ――


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