ちっぽけな幸せを君に
 翌日の金曜日、いつもの様に俺が昼の休憩を屋上で過ごしていると


 「やっぱり此処に居た!」


 早苗の声がして四人が俺の方へ歩いて来た。


 「ほら、やっぱり屋上だったでしょ?時任先輩の事なら何でも聞いて下さい!」


 得意げに薺が言っている。


 ストーカーかよ……


 俺は心でそう突っ込んで、違う事を口にした。


 「何か用?みんな揃って……」


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