ちっぽけな幸せを君に
 「……それで時任さん、高校はどちらなんですか?」


 いつも思うが何となしに会話に入り込んで来る辺り、唯は実は結構お喋りなんじゃないか――?


 「K学園だけど……」


 「……」


 『マジ!?』


 四人が異口同音に叫んだ。


 「あ、ああ……」


 たじろぐ俺に啓太が畳みかけるように言う。


 「おまえ何でこんな会社にいんの?」


 「いや――何でと言われても……」


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