ちっぽけな幸せを君に
 「何で進学しなかったんですか!?」


 薺の言葉に唯が続ける。


 「そうですよ!K学園って言えば全国でも屈指の進学校じゃないですか!」


 唯のキャラが……


 「あー驚いた……まさかK学園出身が同期にいたなんて」


 早苗がまじまじと俺の全身を見回す。


 「と、とにかく1番近いのはかずきのK学園だな。車で行ける距離だからレンタカーでも借りるか?」


 啓太は動揺覚めやらぬ様子でそう言ってから、俺の車は軽だからな。と付け加える。


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