ちっぽけな幸せを君に
 「ちょっと歌菜!目が見えないのにどうやってあんなカッコイイ彼氏見つけたのよ?」


 本人は小声で言っているつもりなのだろうが、どうやら甲高いその声はヒソヒソ話しには向いていないらしい。


 「へへ……もちろん心の目だよ」


 歌菜も歌菜で、澄んだその声は風が運びやすいらしい。


 それはそうと、俺と歌菜は付き合っている。と、言ってもどちらが告白するでもなく、一緒にいる時間が増えていき自然にとゆう感じだった。



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