ちっぽけな幸せを君に
 流歌の歌声がそよぐ風か川のせせらぎだとするなら、歌菜の歌声は太陽の光。


 どちらが勝っているとゆうわけではなく、どちらも一つの魅力だと思う。


 「そうだ!みんな今からカラオケ行くらしんだけど歌菜はどうする?」


 佳奈は俺に視線送りながら歌菜に尋ねた。


 「ん……私はやめとく。お姉ちゃんも早目に帰ってくるらしいから」


 歌菜に姉はいない。だから歌菜の言う『お姉ちゃん』とは同居している女性の事だ。


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