ちっぽけな幸せを君に
 「そうか。さて家まで送るよ、お姉ちゃん帰っきてるかも知れないしな」


 俺の言葉に歌菜は頷き、腕を絡めて来る。


 実は俺はこの腕を組むのがかなり恥ずかしい……


 しかし歌菜の目の事を考えると手を繋ぐよりも、かなり安心なのだ。


 車に着いた俺は助手席に歌菜を座らせてからドアを閉めると、自分も運転席へ乗り込んだ。


 学校から歌菜の家まではそんなに離れていない。車を使えば5分とかからずに着いてしまう。


< 174 / 276 >

この作品をシェア

pagetop