ちっぽけな幸せを君に
 「歌菜?どうしたの?」




 さよなら――




 俺は必死にあの日の事を頭から追い出そうと頭を振った。



 あの日とは違う……


 一人じゃない――


 歌菜は流歌じゃないんだ……



 「かずきさん知ってました?」


 歌菜が何の事を言っているかわからず、俺は何も答えられなかった。


 
< 211 / 276 >

この作品をシェア

pagetop