ちっぽけな幸せを君に
「私、ボールペンで書かれた字から触れば大体読めるんですよ――」
「歌菜?何の事を……」
「流歌さん……」
俺は自分の耳を疑った。歌菜には流歌の事は一切話していない、歌菜の口から流歌の名前が出てくるはずがない……
「きっと素敵な人だったんでしょうね……」
驚く俺達をよそに歌菜は話しを続ける。
「私が流歌さんの立場なら、どうしてたかな――」
「歌菜?何の事を……」
「流歌さん……」
俺は自分の耳を疑った。歌菜には流歌の事は一切話していない、歌菜の口から流歌の名前が出てくるはずがない……
「きっと素敵な人だったんでしょうね……」
驚く俺達をよそに歌菜は話しを続ける。
「私が流歌さんの立場なら、どうしてたかな――」