ちっぽけな幸せを君に
 俺はその言葉に頷きながら再びチラシに目をやる。


 『初回無料!あなたの心の隙間、埋めさせていただきます!』


 胡散臭いキャッチフレーズだな。


 そう思いながら俺は「具体的に何をするんだ?」と尋ねた。


 「一言で言うと出張ホストやな、お客さんと一日恋人になってデートする。それに書いてある通り初回は無料で二回目からは金を貰う、ただ金額は言い値でな」


 「言い値?」


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