ちっぽけな幸せを君に
 俺は原田にお辞儀をしてから出て、すぐ隣にある部屋の鍵を開けて中へ入った。


 当たり前だが内装はさっきの部屋と一緒だった。原田の言っていた通り生活に必要なものは全て揃っていて、特に買わなければならないものはなかった。


 俺はすぐに浴室に行きシャワーを浴びた。体の節々や顔の傷にシャワーがしみる。


 シャワーを浴び終わってからそのまま寝室へ行き、ベットに突っ伏した。


 体中の力が抜け、ベットに沈んで行くような錯覚を覚える。


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