ちっぽけな幸せを君に
 俺は電車に乗り、流歌と過ごした街で降りた。


 「変わってないな……」


 街を歩きながら周りを見渡しながら呟く。


 「よし!行くか!」


 タクシーに乗り込んだ俺は綾香と歌菜の家へ向かった。家に着くとあらかじめ連絡を入れていた綾香が前に立っていて、俺を見ると手を振った。


 「久しぶり、かずき」


 「ああ、久しぶりだな綾香」


 挨拶だけ交わして俺達は家の中へと場所を移した。


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