ちっぽけな幸せを君に
 呆気に取られて言葉を失う俺に和成は言う。


 「まあパーティーは多いほうが楽しいからな。あんま時間もあらへんし積もる話しは店でしたらええわ」


 「えーっ!私もいっちゃっていいんですか?」


 明らかに来るつもりだったようなわざとらしい台詞で薺はおどけてみせる。


 「当たり前や。うちのNo.1の後輩とあれば身内も同然やからな」


 和成は親指を立てるとウインクしながら言った。


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