ちっぽけな幸せを君に
 そう、流歌は極度の方向音痴だったのだ。それはもう相当なもので、俺は周辺地図を持たせた程だ。


 「今までどうやって生きて来たんだ?」


 「んー……まあどうにかなるものよ」


 流歌はあっけらかんとしてそう言い放った。




 と、まあ他にもいろいろあるが全部を書くととんでもない量になるのでそれはひかえる。


 とりわけ驚いた事を二つだけ――


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