不器用恋愛。






「でもね!!」



…でも、なんだよ?





別に、俺のいいとこ言ってフォローなんてしなくていいんだけど?






…つかフォローすんなら、さっきみたいにでけぇ声で言えよ!!





なんで、耳打ちしてんだよ!!




「――慶ちゃん!?慶ちゃん!?シカトしてんぢゃねーよ!!」



『あ゙ぁ? その呼び方で呼ぶな馬鹿!』







俺がそう言った時、蓮と連れの女が笑った。



「ねっ?」と蓮が言ったのに女はコクコク頷いてやがる。






あ゙ーっ!!







『何がだよ!』





そう言いながら、蓮を睨む。





「まぁ、まぁ、いいからこっち来い!」






しつけぇ…、
でも、ここでシカトしても、強情なあいつは俺が、あっちに行くまでずっとあの呼び方で俺を呼ぶだろう…。




『チッ…しょーがねぇな』






俺は蓮とその連れの女がいる所に近付いた。







< 18 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop