不器用恋愛。
…やっぱ断れる訳ない!!
あたしが、愛に弱いって知っててそれは卑怯じゃない!?
って、知らないか…。
仕方なくあたしは、恐る恐る顔を下に…
ゆっくりと頷いた。
愛はその瞬間、パァーっと花が咲いたように微笑んだ…。
……あははっ
「やったぁ!!…行きます!!行きたいです、蓮先輩!!」
「おっ、まじで? ぢゃあ行こっかぁー!!」
「はいっ!!!」
あたしは、嬉しそうな愛の横顔を見て、
帰りたくて…というより、あそこに行きたくなくて仕方なかったけど
愛がそれで喜んでるならこんなの安いもんだーっ!!
…と、自分に言い聞かせた。
…のは、間違えだったと気付くのに10秒もかからなかった…。