グラウンドの彼



電車が駅に着いた。


駅の出口に向かって二人で歩き出す。


電車の中が暖かかったから、外に出ると空気が冷たくて身体が少し震える。



すると悠君は、いつも私の手を握る力を強めて、腕と腕をぴったりとくっつける。



何気ない悠君の優しさを感じる。


ちょっとだけあったかくなったかも。











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