グラウンドの彼




梓ちゃんは唯一私の好きな人を知ってる友達。



「うん……。見てたよ」


私は筆を動かしながら言った。



「ホント健気っていうか、なんていうか……。もう話しかければいーじゃん」



「出来ないよ……そんなこと。恥ずかしいし、話したこともないし」



「全く……小学生じゃないんだから……」



分かってるけど……








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