Replicant・Lover's-L No.4
一体何を求めているのか、全然ぼくには見当もつかない。

「そんなの知ってるよ、自分で持ってんだからっ!! バカ、お前?」

「す、すみません……」

「テレビの下にあるの何?」

そう言われ、テレビの下を見て、

「テレビの下……ゲーム機? あっ……」

ぼくはゲーム機のコントローラーを手にした。

振りかえると、さっさと出せと言わんばかりに、マオは手首を振っていた。

しっぽも相変わらず、イライラ揺れている。
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