spiral"alive"
◆第一章◆
再会の約束
「…はぁ、はぁ。」
時計台がシンボルの大学
その中で、俺は必死に走っていた。
夏休みが終わり、少し肌寒くなった今でも、全力疾走はキツい。
クソ…誰だよこんなに広く設計しやがった馬鹿は…
俺が急いで無駄に広い大学内を走っている理由は只一つ
「あ、海~今からカラオケなんだけどどう?」
「悪い、今日は先客だ!」
大学の友達を軽くあしらい、真っ直ぐ校門に向かって突き進む。
そして見えた、一人の少女
「華っ!」