spiral"alive"
「なぁ、もっと近くに瞬間移動出来ねーの?」
暗い廊下を歩きながら、悠里は溜め息を吐く。
「中に瞬間移動したらすぐに学園長にバレちゃうよ。
だから場所から少し離れて移動してるの。」
あぁ…そういえばアイツがそんな事言ってたような気がするな…
俺達の目の前に現れたのは、装飾が施してある立派な扉
…この“瞬間”は、奏汰には内緒だ
まぁ本人は、俺達が付き合ってるから色々としてると勘違いしているが…
それでいいんだ
ここは、無闇に首を突っ込むべき場所じゃない
俺は扉を開ける。
「久し振り、皆。」