さよなら
5.大好きな先輩
せっかくの卒業式なのに、天気はあまりよくなく太陽も隠れてしまっていた。
残念…でも、梅の花が綺麗。
「さーちゃ~~ん!!」
インターフォンを押して玄関の前でさーちゃんを呼ぶ。
今日ぐらいはあたしが、迎えに行かないとね。
「はいはい。」
そういいながら、さーちゃんが玄関からでてきた。
さーちゃんの制服姿も見納めなんだな・・・
「おはよう、さーちゃん!」
「おはよー♪」
「ついに卒業式だね♪」
「なんか、ゆうテンション高くない?」
なんだか顔が揺るんでしまってニヤニヤしてしまう。
昨日の出来事が嬉しくてさーちゃんに言いたくなった。