さよなら
学校に着いて、教室に向かう途中廊下に生徒が全然いなかった。
なんでだろう…
まだHR始まってないよね?
教室に入ると先生がもう教壇の前に立っていた。
どうしたんだろう…
加奈と目があった。
加奈の目が涙ぐんでる。
「如月、座れ。」
「はい?」
先生はとても言いにくそうに、重そうな口を開いた。
「昨日な・・」
そのあと、先生から説明された話は残酷で。
信じられなくて。
あたしは、どうしていいかわからなくて
気づくと、自然に目からはポロポロ涙があふれ出ていた。
「ぅそ・・・うそだよね・・・・いやぁぁ・・」
「昨日の晩、三年生の華原慧くんが暴行にあって…病院に運ばれたそうだが、朝息を引きとったそうだ。
犯人は、まだ捕まっていないんだが心当たりなどがあったら卒業式の後、職員室にきてほしい。」