ラブレターの描き方

3日

朝学校に行ってみると、地面一面が落ちた桜の花びらでいっぱいでした


人に踏まれてぐしゃぐしゃになっている花びらを見ていると、受験に落ちてしまった人たちの気持ちはこういうものなのかなぁと思ってしまいます


さすがにそれはちょっと感傷的すぎるかな・・・?


下をむいたままうつむいていると、目の前に千枝がいました。隣には昨日千枝に紹介してもらった(というよりちらっと見せられた)イケメンさんがいました


私はちょっと低めの声で「おはよう」と言うと、彼女は随分と上機嫌に返してきます


そして彼女よりもっと元気のこもった声でイケメンさんも「おはよう、はじめましてですね。僕は「十六夜 理央といいます。よろしく」


珍しい名前、そして女の子みたいな名前だなぁ、第一印象はそれだけでした


お互いの家が近くにあったまたまて千枝と会って登校してきたのだそうです


千枝は先に行くとだけ言い残して十六夜さんと一緒に校舎に入って行きました。


その後ろをゆっくりと歩いて行く私は朝が弱くてどうも気分がよくありません
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