こちら新宿中央署刑事課
「ええ。……なぜ分かったんです?」
「だって、<藤野巡査部長>って他人みたいな感じの言い方だったから」
「ああ、失礼しました」
小笠原が一瞬だけ軽く頭を下げた後、砕けた口調で、
「これだよ。現場の手すりに、古河村の指紋と一緒に付いてた内多桂三のそれは過去に本庁で採取されてた指紋と一致したんだ」
と言い、コンピューターに付いている指紋認証システムで、割り出した。
「古河村に続き、内多桂三が第二の容疑者だな」
「ああ。あの夜、ビル屋上には少なくとも三人がいたものと思われる。害者である永嶋とマル被の古河村比呂氏、それに内多桂三の三人がね」
「また何か分かったら、俺のケータイに連絡くれよ」
「分かった。サカさんも寒いから外勤のときはしっかり着込んでから行ってよ」
「うん。実際、今コート羽織ってるし」
坂野はロングコートを羽織り、しっかりと防寒している。
「だって、<藤野巡査部長>って他人みたいな感じの言い方だったから」
「ああ、失礼しました」
小笠原が一瞬だけ軽く頭を下げた後、砕けた口調で、
「これだよ。現場の手すりに、古河村の指紋と一緒に付いてた内多桂三のそれは過去に本庁で採取されてた指紋と一致したんだ」
と言い、コンピューターに付いている指紋認証システムで、割り出した。
「古河村に続き、内多桂三が第二の容疑者だな」
「ああ。あの夜、ビル屋上には少なくとも三人がいたものと思われる。害者である永嶋とマル被の古河村比呂氏、それに内多桂三の三人がね」
「また何か分かったら、俺のケータイに連絡くれよ」
「分かった。サカさんも寒いから外勤のときはしっかり着込んでから行ってよ」
「うん。実際、今コート羽織ってるし」
坂野はロングコートを羽織り、しっかりと防寒している。