こちら新宿中央署刑事課
第10章
10
タバコを吸い終わって、吸殻を灰皿に押し付けると、坂野は粕屋に、
「また前島実業本体と、フロントの村川グループが共同して動き出したら、俺に連絡くれないか?」
と言った。
「ええ。現時点でひき逃げに使われた車両のタイヤ痕の調査は終わってますから。車を運転していたと思われる綾坂恵作は限りなくクロです。私もそう思ってます」
粕屋がそう返し、刑事課にある自分のデスクの方へと向かう。
そして口を開いた。
「お気を付けてお帰りください。街も何かと物騒ですから」
「ああ。俺も丸腰じゃないからな」
坂野がそう言って、携帯していた拳銃を見せる。
銀色のオートは安全装置が外してあり、いつでも撃てる状態になっていた。
刑事課を出て、いつもいる署へと歩き出す。
タバコを吸い終わって、吸殻を灰皿に押し付けると、坂野は粕屋に、
「また前島実業本体と、フロントの村川グループが共同して動き出したら、俺に連絡くれないか?」
と言った。
「ええ。現時点でひき逃げに使われた車両のタイヤ痕の調査は終わってますから。車を運転していたと思われる綾坂恵作は限りなくクロです。私もそう思ってます」
粕屋がそう返し、刑事課にある自分のデスクの方へと向かう。
そして口を開いた。
「お気を付けてお帰りください。街も何かと物騒ですから」
「ああ。俺も丸腰じゃないからな」
坂野がそう言って、携帯していた拳銃を見せる。
銀色のオートは安全装置が外してあり、いつでも撃てる状態になっていた。
刑事課を出て、いつもいる署へと歩き出す。