電波恋愛
「愛莉ー。朝だから起きなさーい!」

母の大声で目が覚める。

「ん…ふぁぁ…」

大きな欠伸をし、パジャマのまま居間へと向かう。

朝ごはんのいい香りがする。

自分の椅子に座り、少し寝ぼけた声で「いただきます」を言い食べ始めた。

「愛莉おはよう。」

「ん…おはよぉ~…」

いかにも寝起きですという声で挨拶をする。

朝が弱い私は無言でご飯を食べる。

箸でから揚げをつまみ口へ運ぶ。



朝ごはんを食べ終え自分の部屋で制服に着替える。

歯を磨き髪を梳かす。

上着を着て、マフラーをし、かばんを肩に下げ、玄関へ行き「いってきます」と告げドア
を開けた。

「寒っ!」

今日、外に出ての第一声。
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