電波恋愛
「こら、そこの三人!」

…見つかった。もう終わりだと思ったその時。

「やばっ、皆走って!」

予想外に美優が指示を出した。

美優の言葉に驚きつつも三人全力で走る。

走ってる途中先生が「待てぇぇぇ~!」と言いながら追いかけてきたのがあまりにも滑稽
で思わず笑ってしまった。

学校が見えなくなった時三人は足を止め、大声で笑いあった。

「先生のあの必死の顔見た!?」

「見た見た!あれは面白すぎるっ!」

「もうめっちゃ楽しい!」

息を切らしながらも楽しそうに。

「まさか美優が逃げろって言うとは思わなかったよ~」

「俺もビックリした」

「だって普通に頭下げて謝ったらシラけるでしょ?」

美優…それはものすごく正しい選択だ。

瞬時に判断できる美優はある意味すごいなぁ。ある意味。

「んでこの後どうする?」

「とりあえず座りたーい!公園行こっ」

「んじゃ行くかー」
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