電波恋愛
三人で近くの公園へ行く。

やけに静かな公園は少し切ない。

いつものようにちっちゃい子たちが遊んでないから、うるさくはないのだけど…

でもなんだか切ない…そんな感じ。

「よいしょっと…」

三人でベンチに座る。

このままどうしよっかなぁ…そう考えている。

「とりあえず遊ぶかーっ」

子供のようにはしゃぐ蓮。

「んじゃどっかカラオケでも行きますか!」

私の地元はまぁまぁ都会。

必要なものはだいたい全部揃ってる。

「「賛成~!」」

ということでカラオケに行く事になった。



カラオケ屋に着き何時間歌うかを決めた。

ガチャッ――。

個室の入り口のドアを開けると独特な匂いがする。

この匂いに包まれながらふかふかの椅子に座った。

「歌うぞーっ」

蓮が張り切ってマイクを握る。

ノリ…いいなぁ。

人見知りな私はこういうときは進んで歌えない…。

友達が2、3曲歌った後初めて歌うタイプだ。
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