【短】同窓会―episode 3―


「………」


私は、休日を利用して久しぶりに実家の近くにある秋山先輩のお墓の前にいた。

あの日の水城先生を見たら妙に、会いたくなったんだ。

「…なんで死んじゃったのかな。」


そう言ってため息。
勿論返事はない。


「……新しく赴任した学校に、秋山先輩みたいな人がいるよ。
いつも笑って、ヘラヘラしてる……。
だからね、私、その人、嫌いなの…。
秋山先輩をみてるみたいで、嫌なの…。」


いつの間にか、涙を流していた。


私、貴方のせいで、とんだひねくれ者になっちゃったんだよ。

いつも
馬鹿だな嶋津
って、言ってくれた貴方がいないと、素直になれないんだよ。


「…なんでかな。
どうしてかな。
私が、いたから?
死にたくなったの?」


ずっとずっと、思っていた。

秋山先輩が死んだのは、きっと、私がいけなかったんだと。

私が、秋山先輩を孤独から救えなかったからだと。





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