*Rainy*
カズタカ君は思っていたよりも早く着いた。
「シズクさん、本当にすみません!待たせました…よね?」
「いいよ。そういう時もあるし。私がやらかしても許してね。」
「わかりましたっ!あ、じゃあ行きますか?」
「うん。」
手を繋いで街を歩く。
背も高いし、手も大きい、隣を歩く姿は高校生っていうよりも一人の男だ。
ただ……ただ、少しあどけないその笑顔だけは高校生だね。
はぁ…せっかくデートなのに。
モヤモヤもやもや………モヤ。