＊Rainy＊

｢ｼｽﾞｸ？｣

｢あ～……ちょっと。｣



ごまかし切れてないのは百も承知だけど、とりあえず。

ﾐﾄﾞﾘ君はｱﾝﾄﾞｰ君をｷﾞﾝと睨み付けるとｶｽﾞﾀｶ君に視線を移す。



｢ちょっと！彼は今は関係ないからね!?｣

｢ｼｽﾞｸは黙ってろ。｣



な、によ……。
私はもうﾐﾄﾞﾘ君の女じゃないんだから。

けど逆らえなかった。



｢お前がｼｽﾞｸの今の男？｣



明らかに、ｶｽﾞﾀｶ君は“今の”に反応した。



｢そうです。｣



それでも、ﾐﾄﾞﾘ君を見据えて真っ直ぐ向かうｶｽﾞﾀｶ君。

きっと、怖いはずなのに。



｢ふぅん…。本当に年下だったのか。｣

｢失礼ですが、どちら様ですか？ｼｽﾞｸさんの知り合いですか？｣

｢まあそんなとこ。｣



なぜ、みんなｶｽﾞﾀｶ君に挑発的なんだろうか…。



穏便にいこうよ。