*Rainy*
遭遇
『大学合格した\(^O^)/』
と、カズ君から連絡が来たのは年の暮。
高校が自由登校になったらしく、暇だと言って週末は必ずと言っていいほど私のアパートにやってくる。
「ねぇ。」
「なに?…あんまりくっつかれると集中できないんだけど。」
休日でカズ君が来ているのに、私はパソコンとにらめっこ。
仕事、終わらせないと。
「大晦日、泊まったらダメ?」
私の首にその長い腕を巻き付けて甘ったるい声を出すカズ君。