*Rainy*
梅の木公園デート
「シズクさんっ!」
私の声を聞いて、カズタカ君も私の元へ走ってきた。
「走ってきたんすか?大丈夫っすか?」
「ゼーッゼーッ、だ、大丈夫。」
いつぶり。こんな走ったの。
本当に、カズタカ君に会ってからだいぶペースが乱れてる…。
「フー…。」
「落ち着きました?」
「う、うん。ごめん。」
「なんで謝るんですか?呼び出したの俺なんで、気にしないでください。」
笑った顔になぜか安心する。