━あの時、あの場所で━
「そ、そうかな…」
「ありがと…な」
「それじゃあね。家まで送ってくれてありがとう」
あたしは今日の夕ご飯を思い浮かべながら家のドアのぐをもった。
「いろは!」
私の髪がフワッと浮き上がった。
その風らしきものがあたしの口にあたった。
「じゃあな、」
いや、違う。
今…キスされたんだ…。
付き合って2ヵ月でキスまでいった。
こんなに順調な恋があるのかな…。
あたしって本当に幸せかもね…。