━あの時、あの場所で━

「楽しみなよー、」



何この棒読み、絶対適当だしな。



「まあいいや。一緒に行こ。」



何だかんだ言われても佐久羅はいっつものことだし…。



「おはよ～…」



コートについたらメンバーは揃って準備していた。



「やってるね～」



あたし達のコーチであり、友達でもある通称薪(ﾏｷ)ちゃんがいた。
美人なくせに気が軽くて大丈夫、って思えるときがあるけどテニスの腕は本物。



「薪ちゃーん」



「今日のメニューはね、まあまづランニングしておいでー」



この軽さ何？
ほんとに教師務まってんの？



「ランニング皆で競争しよー」



部の部長が言いだした。
部長の言うことだから否定はできないしな…。



「よーい…ドン！」