━あの時、あの場所で━
そして朱美の噂も流れ始めた。
病気だとか親が離婚したとか…。
「なあ、朱美。そろそろお前の秘密教えてくれないか?」
「…分かった。教える。」
なんだよ、以外とあっさり教えてくれるのかよ。
そんなに簡単なことなのか…?
「あたし、死ぬの…」
「は?」
「それ以上は言わない。」
そう言って朱美は走って逃げた。
あいつ…何言ってんの?
冗談にしてはひどすぎるし…。
そう言ってから朱美は本当に学校に来なくなった。
俺も朱美とは自然消滅としてとらえたまま生活していた。
でも…俺は朱美を諦めていなかった。
そしてクリスマス。
一緒に約束していたが…
「無理そうだな…」
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