ひとりぼっちなんかじゃない。
父の死
私は父がいる病室にいた。

おばあちゃんに呼ばれて…。

私は石端 ちとせ
高校生になって1カ月。

そんな時に…父が死んだ。

ピ―――――――――――

やけに耳に残るその音は突然病室に鳴り響いた。

病院の人たちが急に慌てだした。

おばあちゃんは親せきに電話をしていた。

ちとせには突然起こった事で
すぐに今の状況を把握することができなかった。

数分後、お医者さんが
「…17時36分、石端剛志さん、死亡―――」

え…?そんなっ…お父さんが?

「ちとせ…」

「おば・・・ちゃ…」

ねぇ、どうしておじさんとおばさんは来ないの。
来るはずないか。

だってお父さんの事嫌いだったもんね。

それにできちゃった結婚で産まれてきた私の事も嫌いだった。
だからちとせも2人の事が嫌いだ。

「ちとせ…これからどうするんや?」

「1人で大丈夫…だよ」

「ほんまかいな…」

「大丈夫だって!じゃあちとせもう行くね?」
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