メンドーをおかけシマス
あいつら~!

私だけのけものにしようなんて、
そうは問屋が
おろさないんだからっ!

今、そこに行くから、
待ってなっ。

優衣が心でつぶやいて
羽瑠たちの方へ行こうとすると、
風に乗って
奈々美のつぶやき声が届いてきた。

「なんで・・・?
なんで、祥平が外にいるの?」

へっ、祥平?どこどこ?

優衣は、
奈々美の視線の先を探した。

いたっ、祥平!!

って、なんで、道路側にいんの?

部室の中じゃなくって?

優衣が驚いていると、
もっと度肝を抜くようなせりふが
奈々美から飛び出した。

「警察にいるんじゃないの?
どうやって抜け出してきたの?
まさか・・・ 私らのこと、
ばれたんじゃないよね?」

えっ・・・。

どういうこと?
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