メンドーをおかけシマス
奈々美は、
険しい表情で
サングラスの男としゃべている。

あぁ~、
こっからじゃ、聞こえない!

二人の話し、興味ある。

さっきの部室長屋近くでの
奈々美のセリフからも、
なんか、 いやな予感がするし。

どうにかして、
二人の話、聞かなくっちゃ!

優衣は、思い切って、
角の家に入った。

『すみませ~ん。
ボール入っちゃって。
取らせてくださ~い』

優衣は、心の中でつぶやいた。

よし、言い訳OK!

勝手に庭に入った言い訳を
考えついたので、
優衣は、堂々と入っていった。

幸い、家は留守にしているらしい。

家の中からは、
なんの物音も聞こえてこない。

よかった。
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