メンドーをおかけシマス
神様が
私の味方をしてくれてんだ。

あ~、
日頃から行いがいいと
こんなとこで助かるんだよね。

あの三人なら、
こうはいかない。

ヘンに納得してから、
優衣は、
公園に面した塀に近づいた。

庭の塀から外をのぞくと、
奈々美はまだ男と話をしていた。

さっきよりも
距離が近くなったので、
ぽつりぽつりと
話し声が聞こえてきた。

優衣は、
慎重に耳をすまして
二人の会話を聞いた。

「ドロップは、入れられたか?」

男がたずねる。

うわっ。

声が低くって、すごみがある。

そばで聞いたら、ちょ~こわそ。

「うぅん!無理だった。
邪魔が入って。」

そう答える奈々美の声には、
張り詰めた緊張感が
ただよっていた。

「邪魔?
それくらいで何もせず
戻ってきたのか!
お前、やる気あんのか、ええ!!」
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