メンドーをおかけシマス
って、
息止めたら窒息しちゃう!

聞こえないように、
吸って、吐いて・・・ うが!

私、なにしてんの?

お、おちつけ、おちつけ。

大丈夫。

二人は、
私が聞き耳立ててるって
知らないんだから。

優衣は、
ふうっと1回深呼吸すると、
また二人の話に集中した。

「も、もちろん。
明日になれば、
あいつは終わりだよ。
うちのテニス部も。
大会どころじゃなくなるって。」

奈々美の怯えた声が聞こえた。

「わかった。 明日まで待とう。
でも、しくじったら、
わかってるな?」

あいかわらずドスのきいた声。
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