メンドーをおかけシマス
優衣は、
沙南と祥平の告白のことで
頭がいっぱいになって、
一時的に
奈々美とサングラスの男が
話していたことを
忘れてしまっていた。

優衣が学校に戻ると、
テニス部の部室前には
もうだれもいなかった。

部室に近づいて
中の様子を確かめたけど、
やっぱりだれもいなかった。

「あぁ~あ、遅かったか。
もう、だれもいない。
道場で待ってんのかな?
まぁ、 沙南からの報告は、
最初から道場で聞くことに
なっていたから、
予定通りってとこ?」

優衣は、道場に向かった。

はぁ~。

私が寄り道してる間に、
やっぱり終わってた。

優衣は、
決定的な瞬間を
見逃したことが くやしかった。

でも、すぐに思い直した。

いやいやいや!

私、もっとすっごいスクープ、
手に入れたんだよね!!
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