ﾒﾝﾄﾞｰをおかけｼﾏｽ

もしかしたら、
二人の告白の
甘～い気持ちなんか、
一気に
吹っ飛んでしまうかもしれない。

道場に着くと、
窓越しに
亜由美と郁美の姿が見えた。

優衣は、いそいで玄関にまわった。

「こらっ、
人に片づけ押しつけて、
三人だけいい思いしてさ。
ずるいよ～。」

優衣は、道場に入るなり、
二人を攻めた。

それから、羽瑠と沙南はどこだ？

と、 きょろきょろ探した。

道場にはいない。

ははぁ～ん更衣室か。

優衣は、
道場に座り込んでいる
二人はほっといて、
更衣室のドアを開けた。

「沙～南、祥平とどうなったのか、
私にも教えてよ？」

優衣は、
軽口をたたきながら
更衣室をのぞいたが、
そこには誰もいなかった。

あれ？誰もいない？

「亜由美、郁美、沙南と羽瑠は？」