メンドーをおかけシマス
「もう一回・・・、
祥平に
自分のキモチ伝よう
っていう覚悟は
できている
ツモリなんだけど・・・、

いざ・・・となったら、
一人では怖いってゆうか・・・

それに、沙南なら、
テニス部の部室に入れるでしょ?
例の、壁の穴をくぐればさ。」

奈々美は、
さっきとは違って
自信なさそうに少しうつむいて、
ぽつりぽつりと言った。

やっぱり、言おう。

奈々美の気持ちを聞いて、
私は、
手紙が祥平に届いていない事を
奈々美に謝ろうと思った。

奈々美に悪いよ。

奈々美は、
こんなに真剣に
祥平のこと思っているのに。

きっと、祥平からの返事、
ずっと待ってたんだ。

肝心の手紙、祥平は読んでないのに。
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