メンドーをおかけシマス
「違う!
私、菜々美のこと、
そんなふうに上から目線で
見てたことなんかない。

私だって、
余裕なんかないよ!
自信だって・・・
ないんだから。

奈々美が素直に
自分の気持ち祥平に伝えよう
ってしてるのを見て、
いいな、うらやましいなって、
思ってた。

ホントは、
本気がつまった手紙なんか、
祥平に渡したくなかった。

そう思っているのに、
断れない自分に、
どんだけうんざりしてたか!

なんで私は断れないんだろうって、
どんだけ自分を責めたか、
奈々美にはわからないよっ!

幼なじみだから、
みんなからみればいいな
って思われること、
あるかもしれないけど、
幼なじみだから
できない事だって
あるんだから!」
< 156 / 179 >

この作品をシェア

pagetop