メンドーをおかけシマス
浦先は 気が短いから、
少しでも待たせたら タイヘン!!

私は、
ゼンマイでねじを巻いたみたいに
着替えるスピードをアップさせた。

そして、
あわてて更衣室を飛び出すと、
職員室にダッシュで向かった。

「沙南、 悪いケド、 アタシら先に帰るよ?」

亜由美の声に
ダッシュしながら手を振って了解を示すと、
私は道場を飛び出した。

今日は、一人のほうがいい。

さすが、みんな心が通じてるんだから!!

私は、
あの時、
本当にそう思ってた。
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