メンドーをおかけシマス
郁美の
ものすごい形相で迫ってきたから、
私は思わず後ずさりをした。

「う、ぅん。
受け取ってくれた・・・けど・・・」

私がそう言うと、
四人の顔が突然明るくなった。

「よし!よくやった。」

羽瑠が、満足そうにうなずいた。

他の三人も同じようにうなずいている。

はぁ????いったい、
どういうこと??

何で私が奈々美の手紙を
祥平に渡したら 四人が喜ぶのさ??

わけわかんない。

私が、
四人を見比べながら キョドっていると、

「沙南、あんた、
自分のラブレターを祥平に渡したんよ。」

にやっと笑って羽瑠が言った。

はっ???自分のラブレター!?!?

って、私のラブレターを・・・
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