メンドーをおかけシマス
「えへっ。わかんないよ。
祥平は…幼なじみで、兄弟みたいだし。
遠慮なく何でも言えるし…。」

「はぁぁぁ。もういいよ、沙南。
アンタに考えさせたアタシがバカだった!!」

羽瑠は大袈裟に肩を落として言った。

私は、預かった手紙と羽瑠を見比べながら、
自分がキモチをどう言ったら
いいのかわかんなくなって、
困ってしまった。

「いいって、沙南。
恋愛するの鈍いのも
沙南のいいとこなんだから」

羽瑠は、私の肩をぽんっと叩くと、
半分諦め交じりの笑顔でそう言った。
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