メンドーをおかけシマス
そりゃ、
兄貴が私服警官になった時、
テレビの刑事ドラマみたいって、
ウキウキしたけど、
自分がそのドラマの一員になるって、
誰が思うかよって、
ドラマじゃないし!!!

リアルな話???

うっそぉぉぉぉぉ~
あえいえない!!!

てか、
身に覚えもなんもないのに、
何で俺の部屋、
勝手に荒らされてんの!!!

身に覚えないって言って、
やめさせなきゃ!!

「待ってください!!
俺、心あたりなんか、
ありません!!
ドラッグって、
いったい、何ですか?」

だけど、警官たちの手は止まらない。

兄貴も“高原さん”とか
言う人も 俺を一瞥しただけで、
制服の警官たちへの指示をやめなかった。

俺の訴えは、
誰にも 聞き入れられなかった。

俺は、ただぼ~ぜんと
立っているしかなかった。
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